【コミカライズ原作】上司と秘密の子作り契約始めます~あなたの子供を産んでもいいですか~
「新藤は年上派らしいっすよ」

 聞いてもいない情報を前触れもなく話し始めた。しかも午後からの天気を告げるみたいに本田の口調はとても軽い。

「へぇ……そう」

 他に言いようがない、あかりはとりあえず愛想のように返答した。それに本田はニヤッと笑ってあかりの顔を覗き込んでくる。

「天野さんは?」

「なにが?」

「天野さんも年上好きかな?って」

「好き、かなぁ……落ち着いてるよね、年上は」

「ガキみたいなおっさん、山ほどいますけど」

「落ち着いた年下もいるしね。年齢はどこまでいっても表示だよね」

 ただその表示こそ現実だ。だからこそあかりは自分自身と未来を見つめる羽目になっている。

「若い時間って取り戻せないもんね。羨ましい」
 
 あかりは思わずこぼしてしまった。
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