Embrace ーエリート刑事の愛に抱かれてー


「落合と出会ったのは、池袋のソフトクリーム屋でした。私が自分のソフトクリームを落合の上着にべったりと付けてしまったんです。でも落合は笑って言いました。大丈夫、気にしないで、と。上着のクリーニング代は弁償しなくていいけど、連絡先交換しない?って言われて。僕には姪がいるんだけど、姪との接し方がわからないから、たまに話し相手になって欲しいって・・・。」

広之に姪などいない。

そんな手口で女子高生をナンパするなんて・・・小夜は広之への嫌悪感で寒気がした。

「落合は見た目はそんなに悪くないし、最初は優しかったし・・・私も大人の男性に憧れていたから舞い上がってしまいました。でもそれは罠でした。落合は言葉巧みに自分のマンションへ私を誘い、そして・・・犯されました。」

そう涙声で訴える玉穂の話に、小夜は怒りで胸が苦しくなった。

そしてこんないたいけな少女を陵辱するような男と自分が、4年も関係を持っていたことに絶望感で一杯になった。

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