Embrace ーエリート刑事の愛に抱かれてー

「あの日、たしかに私は落合の住むあのマンションへ行きました。私の裸の写真が入っているこの携帯をどうしても奪いたくて、私の方から会いたいと言って訪ねました。」

「・・・・・・。」

「部屋に入った私は、落合に10万円払うから、その携帯を売って欲しい、そしてもうこんな関係を終わりにしたい、と頼み込みました。けれど落合はニタニタと笑うだけで、取り合ってくれませんでした。そればかりか、いつものように私を襲おうとしてきて・・・私は必死に抵抗したけど、突然背後から頭を強く殴られて気絶しました・・・そして意識を取り戻したとき、私のそばで落合が倒れていました。胸に包丁を突き刺されて・・・。私は起き上がり、黒い携帯を拾って、とっさに部屋から逃げました。私には自分が倒れていたときの記憶がないんです。もしかしたら私があの男を殺したのかもしれない・・・。」


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