Embrace ーエリート刑事の愛に抱かれてー
「小夜。誰かを庇っているんだろ?」
「・・・・・・。」
「もしかして吉沢玉穂という女子高生の身代わりになろうとしたのか?」
「どうして・・・?」
もう警察は玉穂ちゃんにたどり着いてしまったの?
「吉沢玉穂は犯行時間内に落合のマンションの監視カメラに映っていた。それに落合の2台目の携帯の領収書が見つかった。そこから身元が割れて、今取り調べが進んでいる。鑑識が被害者のマンションから見つけた指紋の中に吉沢玉穂のものもあった。彼女の記憶は曖昧で、自白とも言えるような言葉も出てきている。」
「・・・玉穂ちゃんはどうなるの?」
「まだ真犯人と決まったわけじゃない。そんな顔するな。」
「でも・・・。」
泣きそうな顔の小夜を励ますように桂木は言った。