Embrace ーエリート刑事の愛に抱かれてー

「うるさい!ふざけんな!どいつもこいつも私を馬鹿にしやがって!」

「落ち着け。馬鹿になんかしていない。荻野美緒、あんたにだって言い分はあるはずだ。それを全部吐き出せ。」

「・・・いいわよ。話すわよ。」

美緒は観念したように、がくりと肩を落とした。

「そうよ。私はあの日、広之さんのマンションへ行った。これからベッドインという直後にインターホンが鳴った。訪問者を知った広之さんは急に上機嫌になって、私に寝室から出るなと命令した。」

「そして吉沢玉穂が部屋に入ってきたんだな?」

「・・・私は寝室から出て、ふたりの様子を伺っていた。広之さんはその女子高生の服を脱がせようとしていた。私から見たらその女子高生が広之さんを誘惑しているように見えたの。だから背後からその女子高生の頭をフライパンで強く殴った。死ねばいいと思った。そしたらあっけなく倒れて気を失った。」



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