Embrace ーエリート刑事の愛に抱かれてー
「その後、あんたと落合はどうしたんだ?」
「広之さんは私を責めた。俺の大事な女に何するんだ。俺が罪に問われたらどうしてくれるんだ・・・てね。」
「・・・・・・。」
「私も広之さんに言った。あなたは私という恋人がありながら、どうしてこんな青臭いガキとも付き合っているの?と問いただした。そしたら広之さんはニヤニヤと笑いながらこう吐き捨てた。お前なんかほんの暇つぶしだ。俺は少女のような若い女が好きなんだ。20歳を過ぎた女なんてババア同然だ。俺は玉穂を病院へ連れていく。お前はすぐにここから去れ。お前みたいな暴力的な女とはもう関わりたくない。二度と連絡してくるなって・・・。付き合い初めはあんなに優しかった広之さんが・・・。」
「それで殺意が芽生えたんだな?」
桂木の言葉に美緒は頷いた。
「私はとっさにキッチンから包丁を掴んで、広之さんの胸を刺した。そしたら広之さんはお前を訴えてやると大声で騒ぎ出した。私は無我夢中で広之さんに包丁を振り回し続けた。広之さんの声が消えるまで、何度も何度も・・・。」