Embrace ーエリート刑事の愛に抱かれてー


「ところで・・・野間に聞きたいことがある。」

桂木の深刻ぶった言葉に、野間の目が鈍く光った。

「なんだ?改まって。何でも言ってくれ。」

「・・・お前、嫁にどうやってプロポーズした?」

シリアスな空気から一転、野間は脱力したようにガックリと肩を落とした。

「はあ?お前、まだプロポーズしてないのかよ?もう一緒に住んでんだろ?」

「ああ。でも一生に一度の事だろ?どうしたらいいかわからねえ。」

「・・・あーあー。凶悪犯には強気でも、惚れた女にはからきしだな。情けない奴。」

野間に揶揄(からか)われても、桂木は真剣な表情を崩さなかった。

「いいから教えろ。」


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