Embrace ーエリート刑事の愛に抱かれてー
「よし。今日は暖かいから散歩に行くか。」
希をベビーカーに乗せ、3人で近所の川沿いを歩く。
「玉穂ちゃん、志望の大学に合格したって。」
「そうか。良かったな。」
玉穂も小夜や希に会いに、時々遊びに来る。
事件後、玉穂は少しずつだが元気を取り戻し、笑顔も増えていった。
近くの公園のベンチに座り、一休みする。
小夜は桂木の肩にもたれかかってつぶやいた。
「泰生に逢えて良かった。貴方に命を預けたあの日から、貴方が抱きしめてくれたあの日から、私の人生は変わったの。」
「俺も小夜に逢えて良かった。いきなり抱いてくれって言われた時は驚いたけどな。」
「それはもう言わないで!」
「でも・・・あの日があって今がある。」
「うん・・・。自分でも大胆なこと言ったなって思ってるよ?でもそれは相手が貴方だったから・・・」