Embrace ーエリート刑事の愛に抱かれてー

「よし。今日は暖かいから散歩に行くか。」

希をベビーカーに乗せ、3人で近所の川沿いを歩く。

「玉穂ちゃん、志望の大学に合格したって。」

「そうか。良かったな。」

玉穂も小夜や希に会いに、時々遊びに来る。

事件後、玉穂は少しずつだが元気を取り戻し、笑顔も増えていった。

近くの公園のベンチに座り、一休みする。

小夜は桂木の肩にもたれかかってつぶやいた。

「泰生に逢えて良かった。貴方に命を預けたあの日から、貴方が抱きしめてくれたあの日から、私の人生は変わったの。」

「俺も小夜に逢えて良かった。いきなり抱いてくれって言われた時は驚いたけどな。」

「それはもう言わないで!」

「でも・・・あの日があって今がある。」

「うん・・・。自分でも大胆なこと言ったなって思ってるよ?でもそれは相手が貴方だったから・・・」
< 162 / 163 >

この作品をシェア

pagetop