Embrace ーエリート刑事の愛に抱かれてー
小夜と桂木はどこにでもあるようなラブホテルの一室に入った。
紫色の壁紙に黒いソファが置いてあり、チープなシャンデリアがぶら下がったゴシック調の部屋だった。
桂木は小夜をベッドに押し倒し、顔を近づけた。
小夜の顔に、桂木のアルコールと煙草の匂いがする息がかかった。
「本当に、いいんだな?手加減はしねえぞ?」
「私は・・・貴方に命を預けた身です。どうにでもしてください。」
小夜の潤んだ瞳をしばらくみつめた桂木は、ふいに小夜の唇を塞いだ。
桂木は自らのネクタイを緩めた後、小夜の衣服を一枚づつ脱がせいていき、白い素肌が露わになった。
桂木から剥ぎ取られた小夜の上下の白い下着が床に落ち、桂木も自らの衣服を脱いだ。
桂木はしばし、冷たい小夜の身体を温めるように強く抱きしめ続けた。
桂木の裸の熱い体温が、心臓の鼓動が、小夜の身体にも伝わる。