Embrace ーエリート刑事の愛に抱かれてー

「この方、ご存じですよね?」

そこには履歴書に貼られるような、格式張った顔の広之の顔が写っていた。

「はい。落合広之・・・さんです。」

「どのようなご関係ですか?」

「大学の在学中から付き合い始めました。でも・・・今年の1月から一切連絡を取っていません。向こうが私を着信拒否したんです。」

「そうですか・・・。」

ネットのニュースでは父親が、広之の無残な姿を発見したと書かれていた。

あんな非道い男でも人の子であり、父親にとって息子の死はきっと無念だっただろう。

< 60 / 163 >

この作品をシェア

pagetop