Embrace ーエリート刑事の愛に抱かれてー

果てたあと、ふたりは息を切らし、ベッドでただ抱きしめ合っていた。

小夜の吐息が桂木の喉仏にかかる。

その感覚が桂木には心地よかった。

「小夜・・・悪いがもうお前を離してやれねえからな。観念しろ。」

「はい・・・。」

小夜がこくりと頷く。

ふと小夜がつぶやいた。

「私って・・・事件の容疑者ですよね。それなのに、それを追う刑事の貴方が、私とこんなことして大丈夫なんですか?」

「・・・大丈夫じゃねえ・・・が・・・俺がなんとかする。」

「なんとかって・・・」

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