Embrace ーエリート刑事の愛に抱かれてー
最初は優しく振る舞っていた広之は、次第に小夜のひとつひとつの行動に難癖を付け始めた。
お前の着る服のセンスは安っぽいと貶され、無理してブランドの服を買った。
お前の髪型は古臭くてダサい、もっと流行を意識しろ、そう命令されて似合いもしないピンク色のインナーカラーを入れたこともある。
しかしそんな努力も空しく、広之の反応は微妙なものだった。
「ま、いいんじゃね?」
それでもその言葉に、小夜はホッと胸を撫で下ろした。