Embrace ーエリート刑事の愛に抱かれてー
桂木はなおも小夜を質問攻めした。
「被害者のマンションはオートロックだ。どうやって部屋に入れてもらった?」
「・・・もう一度だけ会いたいと言いました。そしたら落合さんはこれで最後だと言って中に入れてくれました。」
小夜は膝のGパンを掴み、再び下を向いた。
「包丁は包装されたままだったわけだよな?その箱はどこへ捨てた?」
「・・・家に持って帰りました。」
「包丁には指紋が付いていなかった。あんたは指紋を何で拭いた?」
「・・・持っていたハンカチで。」
「被害者と下条さん、あんたの体格差は大きい。包丁を持ったあんたはどうやって被害者の胸に包丁を突き刺したんだ?」
「・・・落合さんは私を馬鹿にしていました。その隙をついたんです。」
桂木は右手で机の上をバンッと大きく叩きつけた。
「嘘も休み休みに言え!」
小夜は怯えたように震えている。
「本当のことを話せ!お前の嘘なんか裏を取ればすぐに虚偽だとバレるんだぞ!」
「・・・私が、全てやったことです。」
小夜は顔を上げ、桂木の怒りに燃えた眼を潤んだ瞳でみつめた。
「ごめんなさい・・・」
小夜は机に突っ伏し、泣き声を上げた。