新海に咲く愛
数分後――奈緒は小さく咳き込みながら目を開けた。
その瞬間、海斗は安堵し、大粒の涙を流した。

「よかった……本当によかった……」

朦朧とする意識の中で海斗を見る奈緒。

「……助けてくれてありがとう……」という弱々しい声。
それでも彼女には確かな安心感があった。

一方で警察によって取り押さえられた貴弘は激しく抵抗していた。
しかし山崎によって完全に拘束され、その場から連行された。


病院で治療を受けながらも、奈緒は少しずつ回復していった。
そのそばには常に海斗がおり、彼女を支えていた。 

「もう大丈夫です。これから先、俺がずっとそばにいます。」

その言葉に涙ぐむ奈緒。

「私、本当に幸せになれるんでしょうか?」 

「もちろんです。」 

海斗は力強く答えた。

「これから一緒に新しい生活を作りましょう。」
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