甘い微熱ーセフレから始まる恋ー
隣で立ち止まった革靴に、顔を上げなくても声の正体が向井くんだということに気付く。
「…湊」
「久しぶり、爽」
向井くんの存在にどこかでホッとして、力が抜ける。
私の手から滑り落ちた封筒が、ポトリと私と爽の間の足元に落ちた。
手を伸ばさない私たちを一瞥してから、向井くんがその封筒に手を伸ばす。
向井くんと視線が絡み私が静かに首を左右に振ると、向井くんがその封筒を爽へ差し出した。
「今日は、帰ってやって」
「…湊」
「久しぶり、爽」
向井くんの存在にどこかでホッとして、力が抜ける。
私の手から滑り落ちた封筒が、ポトリと私と爽の間の足元に落ちた。
手を伸ばさない私たちを一瞥してから、向井くんがその封筒に手を伸ばす。
向井くんと視線が絡み私が静かに首を左右に振ると、向井くんがその封筒を爽へ差し出した。
「今日は、帰ってやって」