甘い微熱ーセフレから始まる恋ー



「どっち」


潮の香りが届く公園のベンチに座らされ、近くにあった自販機で買ってきてくれたコーヒーが二つ目の前に掲げられた。


片方は、ブラックコーヒー。

もう片方は、微糖コーヒー。


「こっち」


素直に、好みのブラックコーヒーを指差す。


「ブラック派か」
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