甘い微熱ーセフレから始まる恋ー
「ハンカチ、ありがとう」


洗濯をして適当な袋に入れてきたハンカチを差し出すと、それを受け取った向井くんと指先が触れた。


「あの後、爽からは連絡来たりしてねぇ?」


さっきまで、お互いに触れなかった爽の話題。

触れ合った指先をスッと引き、缶チューハイに口を付けながら返事をする。


「来ないよ、別れた時にブロックしてるし」

「それならいいけど、何かあったら言えよ」


どういう意図で紡がれた言葉なのか、向井くんの心理が読み解けない。
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