どん底貧乏美女は夢をあきらめない
先週大吾と美玖は軽井沢のホテルに現地調査に行ってきた。

大吾は2ベッドルームのスイートを予約していてくれた。

スイートルームなんて初めての美玖は、お部屋のアメニテイや窓からの景色、ちょっとくたびれてはいるが豪華な家具にテンションが上がった。

建物は古いのだが、敷地は広く自然に恵まれた立地のホテルだった。

それに初めての二人だけの旅行(仕事だけど)はうれしかった。

軽井沢銀座と呼ばれるメイン通りを二人で、手をつないで散策した。

なぜ手を繋ぐ必要が??と、美玖は疑問には思ったもののうれしかったのでそのままスルーした。

ホテルの裏の林の遊歩道もチェックした。

支配人の話ではこの林は、かなり広いのだがホテルの敷地らしい。

でも全く利用できていない。

裏庭に花壇が作られているだけで、昔は散策路もあったらしいが、今は雑草が生え放題になっている。

大吾は一人で林の中まで入っていって1時間余り帰ってこなくて、美玖は迷子になったのかと心配した。

駅からも遠くお迎えのバスがお客様の到着に合わせて出ているが、近隣の施設に行くにはタクシーを呼ばなくては行けなくてその辺も不便なので、近隣の観光施設を回るシャトルバスも考え間くてはならない。

自然の中にある利点を活かし切れていないというのが二人の意見だった。

美玖はこのホテルの裏庭から見る星はとてもきれいだと思った。

実家を出て東京に来てからは星を見る機会もなかったが、久しぶりに実家で見るような満天の星空を見ることができてうれしかった。

大吾にそう言うと、目を輝かせて何かを考えこんでいた。

これは何か思いついたのだと美玖はピンときた。
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