どん底貧乏美女は夢をあきらめない
四面楚歌状態の美玖は、結局妥協するしかないのかと落ち込んだ。
もう、自炊するにも米もなく、切れた調味料を買い足すこともできず。
毎日カップ麺とパンをかじって飢えをしのいでいた。
現金は財布に入っている3千円のみ。
そういえばと思い、小銭をためていた豚の貯金箱を割ってみたら800円入っていて持ち金は3800円に増えた。
美玖は800円に狂喜乱舞する自分を笑ってしまったが、たった800円されど800円だ。
ありがたいと思おう。
貯金も底をつき、家賃は就職が決まるまで待ってもらえないか、交渉しなければと思っていたある日、求人情報誌にKAI空間デザイン事務所というところの求人が載っていた。
職種はCADオペレーター、秘書、事務員の3職種だ。
美玖はすぐに電話して応募したい旨伝えた。もちろんCADオペだ。
自分でデザインもさせてもらえるかもしれない。
そんなことを期待して美玖は明日の面接に来ていく服を見繕っていた。
次の日、指定された場所は、高級そうなマンションの1階にある店舗のようなところだった。
ドアも自動ドアで、中に入るとカフェのようにアールになったカウンターがドアの前に鎮座ましましている。
本当にここでいいのか半信半疑で、声をかけた。
「すみません。今日面接をお願いしました。
夢野と申します」
もう、自炊するにも米もなく、切れた調味料を買い足すこともできず。
毎日カップ麺とパンをかじって飢えをしのいでいた。
現金は財布に入っている3千円のみ。
そういえばと思い、小銭をためていた豚の貯金箱を割ってみたら800円入っていて持ち金は3800円に増えた。
美玖は800円に狂喜乱舞する自分を笑ってしまったが、たった800円されど800円だ。
ありがたいと思おう。
貯金も底をつき、家賃は就職が決まるまで待ってもらえないか、交渉しなければと思っていたある日、求人情報誌にKAI空間デザイン事務所というところの求人が載っていた。
職種はCADオペレーター、秘書、事務員の3職種だ。
美玖はすぐに電話して応募したい旨伝えた。もちろんCADオペだ。
自分でデザインもさせてもらえるかもしれない。
そんなことを期待して美玖は明日の面接に来ていく服を見繕っていた。
次の日、指定された場所は、高級そうなマンションの1階にある店舗のようなところだった。
ドアも自動ドアで、中に入るとカフェのようにアールになったカウンターがドアの前に鎮座ましましている。
本当にここでいいのか半信半疑で、声をかけた。
「すみません。今日面接をお願いしました。
夢野と申します」