悪女だってヒロインになりたいんです。
「な、なんでここに…」
「ここにいるって聞いたから。藤峰も押しかけようとしてたけど、何人もで来たら先生にバレるだろ。一応面会するのも禁じられてるから、俺だけ行ってこいって藤峰に言われて。藤峰からの伝言で「私は茉莉花の味方だよ」だそうだ」
じわりと止まっていたはずの涙が再び出てきそうになり、慌てて棗から顔を逸らす。
一度泣いてしまったからか今は涙腺が緩い。
棗に泣いてるところなんてこれ以上見せたくないのに。
「七瀬美亜に水をかけたそうだな。おまえが理不尽に一方的に怒って」
美亜が周りに流した嘘は、私が美亜に対して楽しそうにしててムカつくと言った理由で一方的に怒って水をかけたということになっている。
そんなこと一ミリも思っていないし、水を自分から被ったのは美亜だというのに。
「なんで違うって周りに言わなかったんだ?」
「…え?」
きっと美亜の言っていることを棗も信じているのだろうと思っていた私は、衝撃の言葉に思わず面食らう。
「それともおまえがかけたのか?」
「違う!私じゃ…ない。美亜が自分からかけたから…」
「ここにいるって聞いたから。藤峰も押しかけようとしてたけど、何人もで来たら先生にバレるだろ。一応面会するのも禁じられてるから、俺だけ行ってこいって藤峰に言われて。藤峰からの伝言で「私は茉莉花の味方だよ」だそうだ」
じわりと止まっていたはずの涙が再び出てきそうになり、慌てて棗から顔を逸らす。
一度泣いてしまったからか今は涙腺が緩い。
棗に泣いてるところなんてこれ以上見せたくないのに。
「七瀬美亜に水をかけたそうだな。おまえが理不尽に一方的に怒って」
美亜が周りに流した嘘は、私が美亜に対して楽しそうにしててムカつくと言った理由で一方的に怒って水をかけたということになっている。
そんなこと一ミリも思っていないし、水を自分から被ったのは美亜だというのに。
「なんで違うって周りに言わなかったんだ?」
「…え?」
きっと美亜の言っていることを棗も信じているのだろうと思っていた私は、衝撃の言葉に思わず面食らう。
「それともおまえがかけたのか?」
「違う!私じゃ…ない。美亜が自分からかけたから…」