眠り王子と夢中の恋。
家までの道や家はおぼろげだか少し見覚えがあった。
中に入ると知らない男性二人が出迎えて硬直したけれど、
『あなたのお兄さんとお父さんよ』
と母が少し悲しそうな顔をして紹介してくれた。
兄と父も一瞬目を伏せたがすぐ笑顔になり、
『おかえり、美夜』
今までと変わらないように話しかけてくれた。
学校に行くと周りはみんな知らない人で、全員の名前も覚えていなくて。
『美夜ちゃんっ、大丈夫だった⁉︎』
『ウチら心配で心配で……!』
女子が私を取り囲み、一斉に心配してきた。