眠り王子と夢中の恋。



家までの道や家はおぼろげだか少し見覚えがあった。

中に入ると知らない男性二人が出迎えて硬直したけれど、



『あなたのお兄さんとお父さんよ』



と母が少し悲しそうな顔をして紹介してくれた。

兄と父も一瞬目を伏せたがすぐ笑顔になり、



『おかえり、美夜』



今までと変わらないように話しかけてくれた。

学校に行くと周りはみんな知らない人で、全員の名前も覚えていなくて。



『美夜ちゃんっ、大丈夫だった⁉︎』

『ウチら心配で心配で……!』



女子が私を取り囲み、一斉に心配してきた。


< 11 / 284 >

この作品をシェア

pagetop