眠り王子と夢中の恋。
「まず、その玲音さんとはどこで会ってるのか教えて」

スタバでドリンクを注文した後、小春がニコッと微笑みながら言った。

きた。一番答えづらい質問だ。

でも、散々悩んだ末私が出した結論は。

「小春、今から言うこと信じられないと思うけど、聞いてくれますか……?」

少し目を丸くした後、真剣な顔をして頷いてくれた。

──それから、あの頭痛の日に夢で玲音と会ったこと、それからほぼ毎日会っていること、……私はどうやら玲音のことが好きなのかもしれないことを話した。

小春ならきっと信じてくれると思った。
そして……小春には嘘をつきたくなかった。

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