逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
 明日香ちゃんの特製お稲荷さんは、私の大好物だ。嬉しいことに、蓮さんもすぐに気に入った様子だった。

「これ、すごく美味しい」

「でしょう? うちの母直伝だからね。そういえば何年か前、薫も一緒に母さんのところに習いに来たよね」

「うん。いただいたレシピ、ちゃんと持ってるよ」

「薫、いつも言ってるよね? レシピは持ってるだけじゃ意味ないの。作りなさい」

 明日香ちゃんがピシャリと指摘する。

「うん、作ってほしい。これ本当に美味しい」

 蓮さんも明日香ちゃんに同意して頷く。その姿がなんだか可愛らしく見えて、私はつられて笑顔になりながら首を縦に振った。

「帰ったらすぐに作ります」

 蓮さんは嬉しそうに笑いながら、私と明日香ちゃんの紙コップにコーヒーを注いでくれた。

 お稲荷さんを食べ終わると、明日香ちゃんが例のシュークリーム(?)を無言でそっと差し出してきた。長い付き合いの私だから分かる。「黙って食え」ということだ。
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