逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
 そして蓮さんは、いつもよりずっとリラックスして見えた。おばあちゃんの冗談に笑う横顔もやわらかくて、肩の力が自然と抜けているようだった。

 そこへミオがふらりとやってきて、当然のように蓮さんの膝へ飛び乗った。お母さんが慌てて立ち上がる。

「ダメよ、ミオちゃん」

「大丈夫です。ネコ、好きなので」

 ミオは喉を鳴らしながら、蓮さんの膝の上で前足をフミフミと動かし始めた。

「蓮くん、ミオに気に入られちゃったみたいね」

 おばあちゃんが嬉しそうに笑う。

 そのとき、ふと蓮さんと目が合った。

 彼は優しく微笑みながら、私に向かって、ゆっくりと二度、小さくうなずいた。それだけのことなのに、胸がじんわりとあたたかくなる。

──この人が、私の大切な場所で笑ってくれている……それだけで、胸がいっぱいになった。
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