逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
「だけど、薫。シナリオのことだけど、チャンスを掴めてよかったね。薫はこれくらい大きな仕事に値するシナリオライターだって、私はずっと思ってたよ」

「ありがとう」私は答えた。長い間、一緒に仕事をしてきた友記子からそう言われると、何だか嬉しくて鼻の奥がツンとなる。

「それにしても、薫を7時間も会議室に監禁してたバリキャリの人、先生や出雲さんの前では優しそうに振る舞ってたけど、何かただならぬオーラを感じるんだよね……。薫、本当に大丈夫?」

 私は思わず笑ってしまった。さすが、洞察力に優れた友記子、広瀬さんの本性を見抜いている。

「怖くて厳しくて冷徹だけど、今日、信頼できる人だと思ったの。だから大丈夫」

 友記子は安心したように頷いて、ラガービールを自分のグラスに注いだ。

「それで、さっき話があるって言ってたの、何?」

 私は飲んでいたラッシーのグラスをテーブルに置く。

「友記子、お願いがあるの」

 そして姿勢を正して、友記子の顔を見る。

「しばらくの間、友記子の家に泊めてもらえませんか?」
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