逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
「それがきっかけで、私へのいじめが始まったの。割といいインターナショナルスクールだったから、あまり露骨ではなかったけれど、みんな、私に関わらないことにしたみたい。みんなから無視されて、私の分の配布物(ハンドアウト)は捨てられちゃうし、グループ分けのときはいつも惨めな気分になってた。こう見えて、なかなか孤独な思春期を過ごしたの」

 理央さんはおどけてみせたが、私はなんと言っていいかわからず、ただ聞き入ることしかできなかった。

「でもね、そんなとき、いつも兄さんが助けてくれた。中高一貫のスクールで、カフェテリアは共同だったの。兄さんは、いつも隅っこでひとりでお昼を食べている私のところに来て、一緒に過ごしてくれた。それが原因で、自分まで『アル中の息子』とか言われるようになっても、彼はまったく動じなかった」

 そのときの連さんが目に浮かぶようだった。きっと彼は昔から、自分にとって大切なものを知っていて、それを守り通せる人だったんだろう。
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