逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
「俺は……そろそろお笑いは辞めどきかなって思ってるんだ。あいつのためにもね」

 その真剣な口調に、私は小さく頷いた。気分を変えるように大根サラダを口に運ぶと、これも驚くほど美味しかった。

「な、なに? 本当に全部、美味しいんだけど」

「だろ? いわゆるおふくろの味に、バターとかチーズとかをちょっとだけ足したような、絶妙かつ禁断な味付けなんだよ」

 祐介は得意げにそう言いながら、さらに一口頬張った。

 私たちは、しばらく他愛もない話で盛り上がっていたが、ふいに祐介がニヤッと笑いながら身を乗り出してきた。

「ところで姉ちゃん、ばあちゃんから聞いたんだけど、じいちゃん並みの美男子と住んでるんだって?」

 祐介も私同様、根っからのおばあちゃんっ子だ。日常のやり取りをしたいがために、スマホの使い方を一から教えてあげたくらいだから、おばあちゃんから蓮さんのことを聞いていても不思議じゃない。

 私は照れて視線を落とし、テーブルの上でおしぼりを広げたり畳んだりしながら言った。

「うん、まあ、ね」

「おお、人生初の彼氏、やったじゃん! で、どんな人?」

 祐介が身を乗り出し、興味津々な目で聞いてくる。私は蓮さんのことを思い浮かべながら、言葉を選んだ。
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