逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
 いつの間にか、須賀さんに対する警戒心はすっかり消え去っていた。その代わりに、まるで女子会で恋バナを語り合ったあとのような、ほのぼのとした温かさが胸の奥に広がっている。

「そういえば、明日はクリスマスイブだね。出雲くんと過ごすのかい?」

 私は小さく笑って、「二人きりじゃないですけどね」と答える。

「私も蓮さんも、クリスマスは家族で過ごす日っていう認識なんです。祐介がわざわざ有給を取って、豪華な料理を作ってくれるそうなので、仕事が終わったら家で三人で過ごそうと思っています」

 祐介の方を見ると、彼は宇治抹茶パフェの抹茶クリームをスプーンですくいながら、得意げに頷いた。

「信州・塩尻名物の山賊焼き、作っちゃいます!」

「そうか。それは素敵な時間になりそうだね」

 須賀さんが柔らかく微笑んだ。その笑顔には皮肉や駆け引きの影はなく、今までに見たどんな彼の表情よりも素敵に見えた。

「須賀さんは、知里さんと過ごすんですか?」

 ふと気になって尋ねると、彼は静かに首を横に振りながら微笑んだ。

「広瀬さんと過ごすのも楽しそうだけどね。残念ながら、しばらくは恋人に束縛される予定なんだ」

「恋人?」

 驚いて聞き返すと、彼は肩をすくめて笑った。
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