逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
譲原さんが、静かな口調で補足する。
「そして、ダークレイス社から送られてきた第一章のタイトルは、修正を入れる前の『彼女の希望』でした」
「それじゃ、二回目の修正原稿を送るまでの間に、誰かがデータを盗んだってことしか分からないよね。どこで原稿が流出したのか、絞り込むのは難しいってこと?」
私の言葉に、祐介は微かに首を振った。
「違うんだ。俺、ずっと第一章のタイトルを空白のままにしていた。それを、譲原さんにメールする直前に『彼女の希望』と入力して、それから約三十分後に『第一の嘘』に変えた。つまり、『彼女の希望』という章タイトルが付いた原稿は、せいぜい四十五分くらいしか存在していなかったんだ」
私は息を呑んだ。
「四十五分……それは、いつのこと?」
祐介は顔を上げ、私を見つめた。安心させるためか、祐介は少しだけ笑おうとしたが、その表情は痛々しいほど悲しげだった。
「姉ちゃん、覚えてる? 俺が蓮さんちに転がり込んだ二日後、カフェで姉ちゃんに『フラフィークリーム&ベリーショコラ』を奢ってもらった日」
私は頷いた。確かあの日、祐介は「カフェでお笑いのネタを作りたい」と言って、パソコンを持参していた。
「俺、あのカフェで、章のタイトルを『彼女の希望』に決めたんだ」
「そして、ダークレイス社から送られてきた第一章のタイトルは、修正を入れる前の『彼女の希望』でした」
「それじゃ、二回目の修正原稿を送るまでの間に、誰かがデータを盗んだってことしか分からないよね。どこで原稿が流出したのか、絞り込むのは難しいってこと?」
私の言葉に、祐介は微かに首を振った。
「違うんだ。俺、ずっと第一章のタイトルを空白のままにしていた。それを、譲原さんにメールする直前に『彼女の希望』と入力して、それから約三十分後に『第一の嘘』に変えた。つまり、『彼女の希望』という章タイトルが付いた原稿は、せいぜい四十五分くらいしか存在していなかったんだ」
私は息を呑んだ。
「四十五分……それは、いつのこと?」
祐介は顔を上げ、私を見つめた。安心させるためか、祐介は少しだけ笑おうとしたが、その表情は痛々しいほど悲しげだった。
「姉ちゃん、覚えてる? 俺が蓮さんちに転がり込んだ二日後、カフェで姉ちゃんに『フラフィークリーム&ベリーショコラ』を奢ってもらった日」
私は頷いた。確かあの日、祐介は「カフェでお笑いのネタを作りたい」と言って、パソコンを持参していた。
「俺、あのカフェで、章のタイトルを『彼女の希望』に決めたんだ」