逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
「もちろん。薫、あのとき『このドレッシングなら飲める』って言ってたよね。さすがに驚いたよ」
「そんなこと……言ったっけ?」
「言ったよ。あのときの君はかなり本気だった」
蓮さんはくすっと笑い、また手元に視線を戻した。
こうして一緒にキッチンに立つこと。ささやかな会話で笑うこと。そして、彼が私の好きなものを覚えていてくれること……。──その一つひとつが、心に小さな灯りをともしていくようだった。
食事ができると、私は祐介を起こそうか少し迷った。でも、もしかしたら彼なりに考えを整理してから蓮さんに会いたいのかもしれない。
夜中に起きたときに食べられるよう、お稲荷さんとサラダを少し多めに用意してラップをかけ、冷蔵庫の一番手前に置いた。そして、「お稲荷さんありがとう。サラダとお味噌汁もあるよ」と書いたメモを冷蔵庫の扉に貼る。
蓮さんはお稲荷さんをひと口食べ、柔らかく微笑んだ。
「すごい、明日香ちゃんのと同じ味だ」
自分で作ったわけでもないのに、私は「そうでしょ」と得意げに頷く。
「祐介はああ見えて意外と几帳面だから、調味料は全部、計量スプーンできっちり測るの。だから、毎回同じ味を再現できるみたい」
「そういえば、ポタージュのレシピを教えたときも、分量を細かく書き出していた。姉弟なのに、そのあたりは随分違うんだね」
「そんなこと……言ったっけ?」
「言ったよ。あのときの君はかなり本気だった」
蓮さんはくすっと笑い、また手元に視線を戻した。
こうして一緒にキッチンに立つこと。ささやかな会話で笑うこと。そして、彼が私の好きなものを覚えていてくれること……。──その一つひとつが、心に小さな灯りをともしていくようだった。
食事ができると、私は祐介を起こそうか少し迷った。でも、もしかしたら彼なりに考えを整理してから蓮さんに会いたいのかもしれない。
夜中に起きたときに食べられるよう、お稲荷さんとサラダを少し多めに用意してラップをかけ、冷蔵庫の一番手前に置いた。そして、「お稲荷さんありがとう。サラダとお味噌汁もあるよ」と書いたメモを冷蔵庫の扉に貼る。
蓮さんはお稲荷さんをひと口食べ、柔らかく微笑んだ。
「すごい、明日香ちゃんのと同じ味だ」
自分で作ったわけでもないのに、私は「そうでしょ」と得意げに頷く。
「祐介はああ見えて意外と几帳面だから、調味料は全部、計量スプーンできっちり測るの。だから、毎回同じ味を再現できるみたい」
「そういえば、ポタージュのレシピを教えたときも、分量を細かく書き出していた。姉弟なのに、そのあたりは随分違うんだね」