逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
 蓮さんはまだ少し何か考えているようだったけれど、自分を納得させるように頷いた。

 そして、私に「失礼」と断ってから、手元のスマートフォンに素早く何かを打ち込みはじめる。

「浅川さんと安斎さんに会った日、浅川さんが守秘義務と言っていたの、覚えてる?」

 そうだ、確かに言っていた。守秘義務ってなんのことだろうと思ったのだけれど、その後の航の態度ですっかり忘れていた。

「広報の関係もあって、浅川さんには話していたんだけれど、実はうちの会社で、エンターテインメントユニットを立ち上げる計画がある。その中心となっているのが、僕なんだ」

 私は顔を上げて蓮さんを見た。

「外資系の配信会社と連携して、ドラマなどをつくるプロジェクトだ。当面は社内のユニットという扱いで、軌道に乗ったら会社として分離させる予定もある。もちろん、その場合は上場を見据えるつもりでいる」

 蓮さんは私を見て、不敵な笑みを浮かべた。

「つまり、うちの社の一大プロジェクトってわけだ」
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