逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
第91話
玄関の鍵が開く音がした。
私は祐介と並んで、灯りを落としたリビングに腰掛けていた。スマホの灯りだけが、私たちの表情をほんのりと照らしている。
音がした瞬間、ふたりで目を合わせ、静かに頷き合った──エルネストEP社の会議室に入ったときと、まったく同じ仕草で。
だけど、今の胸の高鳴りは、あのときの緊張とは全然違う。待ち遠しくて、嬉しくて、たまらないのだ。
足音が近づき、ドアがゆっくりと開いたその瞬間、私は「雪モード」にセットしたプラネタリウムのスイッチを押した。
天井と壁いっぱいに、淡い雪の結晶が光となって舞い始める。同時に、祐介がタイミングよくクラッカーを鳴らした。
「メリークリスマス!」
蓮さんは一瞬目を見開き、それからほころぶような笑顔になった。
「サプライズなんて久しぶりだな。クラッカーの音も、なんだか懐かしいよ」
「数日遅れだけど、クリスマスディナー作るって約束してたからね。俺、けっこう頑張っちゃいましたよ」
祐介はそう言いながら、蓮さんのバッグとコートを預かり、席へと案内する。
「とはいえ、メニューは全部ばあちゃん直伝の和食です。時間がなくて、簡単なものばかりだけどね」
エルネストEP社の会議室で交わされた言葉は、私たちの誤解や秘密を、静かに、そして確かに溶かしてくれた。
もう何ひとつ隠し事はない。その事実が、心を軽くしてくれる。
私は祐介と並んで、灯りを落としたリビングに腰掛けていた。スマホの灯りだけが、私たちの表情をほんのりと照らしている。
音がした瞬間、ふたりで目を合わせ、静かに頷き合った──エルネストEP社の会議室に入ったときと、まったく同じ仕草で。
だけど、今の胸の高鳴りは、あのときの緊張とは全然違う。待ち遠しくて、嬉しくて、たまらないのだ。
足音が近づき、ドアがゆっくりと開いたその瞬間、私は「雪モード」にセットしたプラネタリウムのスイッチを押した。
天井と壁いっぱいに、淡い雪の結晶が光となって舞い始める。同時に、祐介がタイミングよくクラッカーを鳴らした。
「メリークリスマス!」
蓮さんは一瞬目を見開き、それからほころぶような笑顔になった。
「サプライズなんて久しぶりだな。クラッカーの音も、なんだか懐かしいよ」
「数日遅れだけど、クリスマスディナー作るって約束してたからね。俺、けっこう頑張っちゃいましたよ」
祐介はそう言いながら、蓮さんのバッグとコートを預かり、席へと案内する。
「とはいえ、メニューは全部ばあちゃん直伝の和食です。時間がなくて、簡単なものばかりだけどね」
エルネストEP社の会議室で交わされた言葉は、私たちの誤解や秘密を、静かに、そして確かに溶かしてくれた。
もう何ひとつ隠し事はない。その事実が、心を軽くしてくれる。