そばにいるって、君が忘れないように
すると、
「オイ! なにやってんだよ!」と叫ぶ男の声が響いた。
えっ……!?
目を開くと、そこには五人が立っていた。
「みんなっ……」
私の目からは涙が溢れ出した。
さっきまで必死に我慢して耐えていた涙も、今となってはどう頑張っても止められない。
「えっ、な、イケメン・ファイブがここに……!」
中江の目は大きく見開いたままだ。
「オレたちの大事な《《や》》《《つ》》をいじめたら、ただじゃおかなねぇからな」
鋭い声で創先輩が言った。
「のどかから離れろ」と亮先輩も言う。
それでも彼女は、私の胸ぐらを掴んだまま、離れようともしない。
逆に掴む力は強くなった。
「言葉が通じないなら、力で解消するか?」とキングが上着を脱ぎながら言った。
すると、彼女は悔しそうな表情を浮かべたあと私から手を離し、舌打ちをして教室を出て行った。