そばにいるって、君が忘れないように

 
 






私が、いつも通り学校に行く準備を玄関でしていると、帰りにお花屋さんで花を買ってきてくれないかとおばあちゃんに言われた。

「おっけ」と私が言う。

そして家を出た。

 
なぜかそのとき、少し家の中が騒がしくなった気がする……。


いや、家には私とおばあちゃんしかいないのは事実だし、騒がしかったという表現は適切ではないかもしれないが、確かに騒がしかったのだ。


その日は、学校中どこを探してもあの五人はいなかった。


いつもいるあのベンチにも、秘密の教室にも屋上にも……どこにも。


五人になにかあったのかな……?


私はとても憂鬱だった。

どこにも当たることの出来ない悲しさや寂しさに襲われ、孤独さに襲われた。私の一日があの五人にどんだけ彩られていたかがよく分かった。


武に「一緒にお弁当食べない?」と誘わせたが、私は断った。

そして、誰もいないいつものベンチで一人寂しくお弁当を食べた。

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