一途な気持ちは今日も(※3話目大幅編集につき非公開)
外に出た後もそのまま走り続け、角を曲がった所でスピードを緩めた。
「……」
頭の中では帰りの電車の時間とか、お店の人に迷惑かけてしまったとか、いろいろ考えてしまう。
だけど、鮮明に浮かぶのは橘さんの顔で。
まだ胸がドキドキしてる。
まさか、声をかけられるなんて思ってもみなかった。
不謹慎だけど嬉しいって思っちゃうの。
思考を変えようと……と言うより、一旦落ち着かせようと思い、メモ用紙でグシャグシャになったカバンの中からスマホを取り出して電車の時間を調べることにした。
画面に表示されている時間を見つめ、下にスライドしていく。
えっと、22時だから……5分のは間に合わなくて、えーっと次は……。
「………」
やっぱりダメ。
頭の中をリセットしようとしても、さっきの光景が無意識に再生される。
全然頭に入ってこない。