一途な気持ちは今日も(※3話目大幅編集につき非公開)
「な、え、む、む無理です……!」
動揺しているのがバレバレなくらい言葉がスムーズに出てこない。
そんな私にお構いなく麻衣さんは言葉を続ける。
「クリスマスは男女で過ごすものじゃない。私と一緒にいても虚しいだけよ?」
「そんなことありません!」と、全力で否定した時だった。
♪♪〜〜♪〜
麻衣さんのスマホが鳴り、着信を知らせる。
画面を見ただけで「やばっ」なんて声を出すから、とんでもない、例えばお叱りの電話ではないのかと勝手に想像してしまった。
「ごめん!今向かってるところ」
だけど違ったみたい。
今向かってるって……大嘘つきだ。私の隣で電話してるじゃん。
私が麻衣さんのことをジーっと見ていたせいか、片手を顔の方に上げ“ごめん”のポーズを作る。
フルフルと頭を横に振ると、会話が終わったのか麻衣さんは電話を切った。