一途な気持ちは今日も(※3話目大幅編集につき非公開)

「ごめん、これから友達とご飯なの」

「あ、そうなんですね」


よかった。お叱りの電話じゃなくて。
改めてホッと胸を撫で下ろすと、麻衣さんは「今度ご飯行こうね」と言って人混みの中に消えて行った。

麻衣さん、プライベートも忙しそうだなぁ。
いなくなった姿をぼんやりと眺めながらそう思った。


美人で面倒見が良い麻衣さんは周りからの人望も厚く、仕事も出来るからみんなの憧れの的だった。
そんな麻衣さんに、私は入社した時から可愛がられていて、毎日楽しく仕事をすることが出来たんだ。

3つ上の先輩で、お姉さん的な存在。

今度いつ会えるかなぁ……なんて考えながら私は駅に向かった。







電車に揺られ、私はとある場所に向かう。

この時間帯は帰宅ラッシュに巻き込まれるから正直辛い。
だけどその先に待ってる事を考えれば全然苦ではない。

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