一途な気持ちは今日も(※3話目大幅編集につき非公開)
「よろしくお願いします。えっと、私はチラシを作ったら良いですか……?」
「そうですね。まだ決まってない事もありますが……」
ふと橘さんが違う方向を向いた。
それにつられ、私も視線を持っていくとカウンター近くの席、つまり厨房から覗く年配の女性が手招きをしていた。
「すみません。また後程伺いますので失礼します」
ぺこりと頭を下げた橘さんは厨房の中へ入って行き、その姿を最後まで見送っていた私は大きく息を吐いた。
よかったぁ。
断られた時はどうしようかと思ったけど、ここまで辿り着けたのは奇跡に近い。
断られた時は怖かったなぁ。
橘さんの顔が見れなかったもん。
ふう、ともう一度息を吐いて、目の前にあるカフェラテを見つめる。
橘さん、私の名前……呼んでくれた。
覚えててくれたんだ。