一途な気持ちは今日も(※3話目大幅編集につき非公開)


木曜日。
今受け持っている仕事のアイデアを出すために、私は早くからいつものカフェにいた。

当たり前だけど橘さんの姿は見えない。
中で仕事をしているのか、それともお休みなのか。


っと、いけない。集中しなくちゃ。

スマホの時間を確認して、画面が見えないように裏側にして伏せた。
20時まであと2時間。それまで集中して頑張ろっと。


.
.

「あの、お客さま」

突然聞こえた声に顔を上げた私は、視界に入ったものに身体が固まってしまった。


え……、橘……さん!?

何故彼が私の前にいて、そして声をかけているのか。
頭の中パニックだけど、それよりも至近距離で見つめ合う形になっていること自体があり得なくて、ドキドキと鼓動が早くなる。
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