ごめん嘘、君が好き。
ちなみにこの学校は、今いる生徒も次入ってくる生徒も来年度から男女関係なく制服が選べるようになるらしい。
よって今は、男子はズボン、女子はスカートと決まっている。

「ってことは、塔原、私が勘違いしてるの気づいてて黙ってたってこと?」

ありえない。知ってたらあんなに泣かなかったのに。
思い出すだけでも恥ずかしい。

思いきり睨んでやると塔原は居心地が悪そうに目を逸らした。

「…悪い。誤魔化せねぇよな。」

「当たり前でしょ? この期に及んでまだそんなことしようものなら殴り飛ばすくらいの覚悟できてるから。」

いつも以上にきつめの口調なのは自分でも分かったけれど、特に直すつもりもない。

じーっと視線を送り続けると観念したように塔原が口を開いた。

「その、正直言うと嬉しかったんだ。高槻が俺の事で感情表現してくれるのが。俺ほどじゃないけど高槻も表情崩さないほうだろ。」

だから言い出せなかったんだって謝る塔原をみて怒る気にはもうなれなかった。

「はぁ、もういいわよ。よくそんな恥ずかしいこと同じ表情で言えるわね。」

呆れたとため息をつきながらも塔原が言ってくれたことが嬉しくて顔がほころんでしまう。

幸い、塔原には見えていなかったようでほっとした。

「いいねー。なんか2人って似たもの同士だね!」

はっと顔を上げると、一ノ瀬君がこちらを見ていた。

もしかして、さっきの顔見られてた?
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