初恋の始め方
私は三上君の方を見れず背を向けると彼は私のことを背後から抱きしめてきた。
「俺もずっと好きだった。忘れようと思ったけどできなくて
翔から藤原さんの写真見せて貰ってた。」
翔くんとは悠里ちゃんの彼氏で、三上君の同期らしい。
「え、うそ‥。」
「俺、ヘタレだから会いたいのに藤原さんが俺のこと忘れてたらどうしようかなとか
色々考えてしまい会えなかった。
好きでいてくれるならもっと早く伝えたらよかった。」
「あ、あの三上君。緊張で心臓飛び出そうなんですが‥」
抱きしめたままだとドキドキがおさまらない。
「昔から可愛かったけど、今はもっと可愛くなってるし、同窓会の時注目されてたの気づいてた?」
「え、そんなわけない。私は地味で何の取り柄もないし」
「はぁ、もう少し自分の可愛さの破壊力自覚したほうがいいよ。」
私を抱きしめる腕を緩めた三上君。
「三上君の方がかっこいいの自覚した方がいい。
そんな人が私なんか好きになってくれるなんて思わない。」
自分で言ってて泣きそうになる。