妃候補なんて興味ありません!
「それならリディア姫を地下室へ連れて行ってから、すぐに戻ってこよう。これを」
フィリップ王子が剣を差し出すが、シーラがそれを「いりません」と、断った。
いくら自分が赤い兵士たちをひきつけていたとしても、きっとフィリップ王子たちも攻撃されるだろう。
そのときに剣がなければふたりともやられてしまって、本末転倒だ。
「剣もなくどうする気だ!?」
フィリップ王子の言葉にシーラは優しく、聖母のような笑みを浮かべた。
「フィリップ王子様、どうか驚かないでください」
そう言うシーラのすぐそばまで赤い兵士が迫ってきている。
兵士たちはシーラを生け捕りにしたいのか、その手には剣は握られていなかった。
剣などなくても、姫君1人くらい素手でどうとてもなると思っているんだろう。
シーラがスッと目を細めたかと思った矢先、その背後からスルリとりゅうのシッポが見えた。
フィリップ王子が剣を差し出すが、シーラがそれを「いりません」と、断った。
いくら自分が赤い兵士たちをひきつけていたとしても、きっとフィリップ王子たちも攻撃されるだろう。
そのときに剣がなければふたりともやられてしまって、本末転倒だ。
「剣もなくどうする気だ!?」
フィリップ王子の言葉にシーラは優しく、聖母のような笑みを浮かべた。
「フィリップ王子様、どうか驚かないでください」
そう言うシーラのすぐそばまで赤い兵士が迫ってきている。
兵士たちはシーラを生け捕りにしたいのか、その手には剣は握られていなかった。
剣などなくても、姫君1人くらい素手でどうとてもなると思っているんだろう。
シーラがスッと目を細めたかと思った矢先、その背後からスルリとりゅうのシッポが見えた。