妃候補なんて興味ありません!
決まる
1時間ほどパーティーが進んだときのことだった。
リュナが言っていたとおり料理を口にする姫君はほとんどおらず、シーラとリディアのふたりだけが熱心に食事を楽しんでいた。
そのとき突然姫君の舞が始まったのを見てシーラは少しだけ眉を寄せた。
「今日はパーティーじゃないの?」
こそっとリディアに聞くとサンドイッチに手を伸ばしていたリディアが「そっか、シーラはさっきお手洗いに行っていたから聞いてないのね? 実は今日のうちに妃を決めてしまうと、さっきフィリップ王子から爆弾宣言があったのよ」と、教えてくれた。
「えっ!?」
それを聞いたシーラは思わずフォークを取り落してしまいそうになった。
「それじゃもうここにはいわれないってこと?」
「そうね。妃に選ばれない限りはね」
「そんな。急ね……」
もう少しここにいることができると思っていたシーラはなんとなく物悲しい表情になる。
それをみた リディアがいたずらっ子みたいな視線を向けてきた。
リュナが言っていたとおり料理を口にする姫君はほとんどおらず、シーラとリディアのふたりだけが熱心に食事を楽しんでいた。
そのとき突然姫君の舞が始まったのを見てシーラは少しだけ眉を寄せた。
「今日はパーティーじゃないの?」
こそっとリディアに聞くとサンドイッチに手を伸ばしていたリディアが「そっか、シーラはさっきお手洗いに行っていたから聞いてないのね? 実は今日のうちに妃を決めてしまうと、さっきフィリップ王子から爆弾宣言があったのよ」と、教えてくれた。
「えっ!?」
それを聞いたシーラは思わずフォークを取り落してしまいそうになった。
「それじゃもうここにはいわれないってこと?」
「そうね。妃に選ばれない限りはね」
「そんな。急ね……」
もう少しここにいることができると思っていたシーラはなんとなく物悲しい表情になる。
それをみた リディアがいたずらっ子みたいな視線を向けてきた。