【短】卒業〜各務昴の場合〜
そんな関係が2年10ヶ月続き、いよいよ彼女の卒業が近づいてきた。
彼女は3年の終わりには化粧品会社からの内定をもぎ取り、卒論も無事に終わらせて卒業に向けての準備を着々と進めている。
研究室で過ごす時間は格段に減ったが、その分俺の部屋に呼び出して2人きりの濃密な時間を過ごす。その間は彼女への好意を隠す事はしない。表情で、行動で、想いを存分に伝える。ただ決定的な言葉を口にしないだけ。相変わらず彼女は淡々と俺の要求に応えるだけだが、その目にはいつしか熱っぽさと憂いが宿るようになった事に気付いている。
大事な宝物に触れるように抱けば、甘い声を漏らす。
自分の快楽よりも彼女の快楽を優先し、一つになっていられる時間が少しでも長く続くように律動する。
俺の腕の中で与えられる快楽を素直に享受する彼女は美しく扇状的で、ますます俺を虜にする。
俺は確信していた。彼女も俺のことを想ってくれていると。
問題はどうやって彼女を捕獲するかだ。
逃す気は毛頭ない。彼女を絡めとるための作戦を考える日々が続いた。
彼女は3年の終わりには化粧品会社からの内定をもぎ取り、卒論も無事に終わらせて卒業に向けての準備を着々と進めている。
研究室で過ごす時間は格段に減ったが、その分俺の部屋に呼び出して2人きりの濃密な時間を過ごす。その間は彼女への好意を隠す事はしない。表情で、行動で、想いを存分に伝える。ただ決定的な言葉を口にしないだけ。相変わらず彼女は淡々と俺の要求に応えるだけだが、その目にはいつしか熱っぽさと憂いが宿るようになった事に気付いている。
大事な宝物に触れるように抱けば、甘い声を漏らす。
自分の快楽よりも彼女の快楽を優先し、一つになっていられる時間が少しでも長く続くように律動する。
俺の腕の中で与えられる快楽を素直に享受する彼女は美しく扇状的で、ますます俺を虜にする。
俺は確信していた。彼女も俺のことを想ってくれていると。
問題はどうやって彼女を捕獲するかだ。
逃す気は毛頭ない。彼女を絡めとるための作戦を考える日々が続いた。