火の中の救世主
その夜、公園から帰宅した後、美咲はベッドに横になりながら天井を見つめていた。

悠真や颯斗との再会――それは確かに嬉しかった。

しかし、自分だけ昔から何も変わっていない気がして、不安にもなる。

「……私、大丈夫かな」

小さく呟いた言葉。
それでも、その胸にはどこか温かなものも芽生えていた。

「一人じゃない」と感じ始めている自分。

それでもまだ、自分自身では気づいていない、小さな変化だった。
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