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「俺こんなこと言ってたんだ」
動画を見た慶太が青ざめて、右手で自分の口を覆った。

自分が操られている時の姿を見てかなりショックを受けているみたいだ。
「祠では、私を先に連れて行くようにお願いしたの。そしたら悪魔はそれを聞き入れた」

「だけど君は身代わり人形を持っていたから、助かったんだな」
男性がホッとしたように言う。

香は頷いた。
「西羽咲先生は書く順番を大切にしていたのに、作品の順番は破られてしまった。だから、作品そのものが消えたんだと思う」

香が目を覚ました時、近くに『永遠の本』はなかった。
「悪魔は花月のこだわりを知らなかったんだな」

こだわりを破られた西羽咲は書く気力を失った。
つまり書けなくなった。

悪魔は契約を破ったことになる。

「きっと、先生はもうすぐ戻ってきますよ。いなくなった子たちもきっと」

香は確信を持って、そう言ったのだった。
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