この小説の続きを探しています。
自分の中で自問自答を繰り返して化け物像を勝手に作りあげていってしまう。
頭に生えた大きくて黒い1本の角。
口からは牙が覗いていて、口の端には血が流れている。
きっと獲物を食べた後なんだ。
だけど化け物はまだお腹が空いている。
まだ食べたいと、次の獲物を探している。
それはひとりでいる子供。
今の千穂みたいに。
ガバッと立ち上がり、本をテーブルに放り投げて駆け出した。
医学書コーナーにも経済書コーナーにも誰もいない。
草花のコーナーなら誰かいると思っていたけれど、そこにも誰もいない。
大理石の大きな階段を足を踏み外しそうになりながら下っていき、大衆小説のコーナーに戻った瞬間大きく息を吐き出した。
一気に走ったせいで胸が痛くて息切れが激しい。
千穂は両手を膝に当ててゼーゼーと呼吸を繰り返した。
床に自分の汗が滴り落ちて点々とシミができるのを見た。
だけど一階へ戻ってくればもう大丈夫。
頭に生えた大きくて黒い1本の角。
口からは牙が覗いていて、口の端には血が流れている。
きっと獲物を食べた後なんだ。
だけど化け物はまだお腹が空いている。
まだ食べたいと、次の獲物を探している。
それはひとりでいる子供。
今の千穂みたいに。
ガバッと立ち上がり、本をテーブルに放り投げて駆け出した。
医学書コーナーにも経済書コーナーにも誰もいない。
草花のコーナーなら誰かいると思っていたけれど、そこにも誰もいない。
大理石の大きな階段を足を踏み外しそうになりながら下っていき、大衆小説のコーナーに戻った瞬間大きく息を吐き出した。
一気に走ったせいで胸が痛くて息切れが激しい。
千穂は両手を膝に当ててゼーゼーと呼吸を繰り返した。
床に自分の汗が滴り落ちて点々とシミができるのを見た。
だけど一階へ戻ってくればもう大丈夫。