この小説の続きを探しています。

☆☆☆

「今、慶太と合流しました」
外はよく晴れていて、公園には沢山の子供たちが遊んでいる。

顔色の悪い慶太がベンチに座っていて、香が近づくと顔をこちらにむけて軽く会釈した。

「ども。中村慶太です」
「もうちょっと愛想よく挨拶してよ」
「誰も見ないだろ？」

「わかんないでしょう？　慶太が行方不明になったときに、これは証拠になるんだから」

「やめてくれよ、そんなこと言うの……」
「ごめんごめん。だけど慶太は本当にそうなると思ってるんでしょう？」

「あぁ、うん」
「それを回避するために小説の続きを探したいってことだけど、具体的にはどうするつもり」

その質問に慶太は軽く咳払いをしてカメラを見つめた。
本当に眠れていないようで、目の下にはクッキリと黒いクマが刻まれている。

「とりあえず、今日は細川さんの家に行こうと思ってる」