この小説の続きを探しています。
パッと見西洋風の2階建ての建物で、確か貯蔵庫として地下室もあると聞いたことがあった。

入り口には2体の石像が設置されていてどちらもこの市に根付いた文学者のものだった。

ふらりと誘われるように入り口へと向かう。

スーパーの袋の中には今日の晩ごはんのおかずになる牛肉や糸こんにゃくやハクサイやネギや卵が入っている。

そう、今日の晩ごはんは慎二の大好物のすき焼きだった。
肉や野菜の鮮度もあるから早く帰らないといけないことはわかっている。

それでも図書館の中へ入ったのは、友人が入っていったことと、いいようのない魅力に取りつかれてのことだった。

図書館内はとても静かだった。
入って右手にあるカウンターには誰もいない。

通路を奥へと進んでいくと沢山の小説が途方も無い数並んでいる。

確か、1階は大衆小説で、2階に専門書が置かれているはずだ。
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