この小説の続きを探しています。
慶太が『永遠の本』をパラパラとめくっていくと、途中から真っ白なページが続いていく。

それは200ページくらいはあるだろうか、この本の大半が白紙ということになる。

「まるで日記本みたいだね」
横から覗いていた香が呟いた。
「日記本?」

「うん。こういう文庫みたいな見た目をして中身は真っ白な本が、日記用の本として売られてるんだよ、見たことない?」

「知らないな」
「でも有名だよ」
ここ数年、年末年始になれば本屋でよく見かけるものだった。

立派な日記帳よりも安く手に入るし、すべてを文字で埋めた時に自分の文庫本が完成した感じがして楽しそうだと思ったこともある。

「この本は俺たちの日記ってことか?」

「そう考えても間違えてないんじゃないかな? ただ、それなら誰が書いたのかわからないけどね。文字はちゃんと印字されたものだから書き加えたりはされていないわけだし」

誰かがいなくなる前の出来事を書いた日記。
誰が、なんのためにこんなものを作ったのかはわからない。
< 66 / 133 >

この作品をシェア

pagetop